発達障害に効果のある鍼

修行中に小児鍼のことを学んできました。
勉強会などで広汎性発達障害(自閉症・アスペルガー症候群など)、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)のお子様の発達や言葉の遅れを改善し、暴れたりパニックになったりするのがおさまり、 コミュニケーションがとれるようになったという症例をたくさん教えてもらいました。

もっと発達障害のことについて知りたくなり、本を読んでみることにしました。

「育てにくい子にはわけがある」木村順著

作業療法士のかたが書かれた本です。著者は長いこと療育に携わり作業療法を通じて発達障害のお子さんたちと関わってきました。

子供の育てにくさがあったら、読むべき本

育児をしていて「育てにくい」と感じて、病院や保健センターなどで検査をしてもらっても「正常です。しつけの問題です。」と言われてしまう事がまだ多く、周囲の理解が得づらい状況の時に読むといいと思う本でした。

特に「育てにくい」子供たちへのアプローチの仕方や「感覚統合」(筆者はこの本の中で発達障害は「取り入れる刺激がうまく伝わらない、脳のネットワークが混乱している状況」ではないかと仮定しています)の方法などを紹介している事例別アドバイスがよかったです。作業療法士ならではのアプローチと言えます。

発達障害のお子様のボディーイメージと触覚、皮膚刺激

この事例別アドバイスの中で落ち着きがなく、人との関係がうまく築けないお子様に対して、よく行われているのはお風呂で硬めの布などで「ゆっくり皮膚をこすって刺激する」ことです。

そして「こすってもらっている体の部位に「注意や関心を向ける」こと」が情緒を安定させることにつながるとなっています。

小児鍼も皮膚感覚を呼び覚ます

小児鍼は本当に鍼を刺す治療ではありません。
刺さない鍼を利用します。この硬めの布でのマッサージと同じで、刺さない鍼を使ってマッサージするように「気・血・津液」の乱れを整えていきます。

マッサージもいいですが、小児鍼で気を整える事ができれば、より効果的ですね!

当院では小児鍼も行っております。ぜひお問い合わせください!